校長室

東小学校の宝  青い目の人形 メアリーちゃん

 この青い目の人形メアリーちゃんは昭和2年6月10日送られて来ました。送った人はアメリカのシドニー・ルイス・ギューリック博士です。 当時日本からアメリカに多くの日本人が移民として渡っていました。彼らは勤勉でよく働きましたが現地のアメリカ人にはよく思われていませんでした。そのことを心配したギューリック博士はまず、日本とアメリカの子ども同士が仲良くなればやがて日本とアメリカも仲良くなると考え、人形を送ることにしました。 人形の本体はアメリカの子ども達がバザーや劇や募金で集めたお金で買いました。本校のメアリーちゃんはホースマン社製です。服は子ども達の手作りのようです。人形にはパスポートもついていました。

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日本に送られてきた人形は12,739体。その内長野県に来たのは286体です。玄関に全校児童が整列して歓迎したという話もあります。しかし戦争中は敵国の人形と言うことで多くの人形が壊されてしまいました。本校のメアリーちゃんは地区の家庭にかくまわれ、戦後また学校に戻されたようです。今長野県に残っているのは22体です。右の新しい人形は妹のキャシーちゃんです。ギューリック博士の孫に当たる方がギューリック博士の精神を受け継ぎ、送ってくれました。校長室で二人並んでいます。

東小にお越しの際には、メアリーちゃんに会ってあげてください。IMG_26052